大月を良くしよう「市民の会新聞」に記事掲載

「家族と健康」掲載記事

「家族と健康」掲載記事


大月を良くしよう
「市民の会新聞(2013年10月6日)」に
書籍出版と女性の健康に関するインタビュー記事が掲載されました。

以下、掲載記事

なんだか 疲れて 悲しく 虚しい 女性たちへ
『自分の体にもっとやさしく』を出版

 大月駅前交差点にある稚枝子おおつきクリニック院長の武者稚枝子さんをお訪ねしお話をうかがった。

 「市民の会新聞に、先生のお話を掲載したいんです」と新聞をお見せしたら、「4面の「岩殿山異聞』読んでいます。おもしろいです。大月の小山田氏以前の歴史に興味があります」、「『相馬将門 北富士に落ちる』は興味津々です」といわれた。

 先生は妖怪博士と異名があるほどの妖怪ファン。また日本舞踊花柳流名取で清紅梅といわれる。医学生時代は演劇に熱中するという多才な先生だ。

クリニックの場所について、「普通、婦人科の病院は裏通りにあるんだけど・・・」と年配の方からいわれたそうだ。「昔は中絶をこっそりやりたいから裏通りだったんでしょうけれど、私は女性たちが気軽に立ち寄れる場所にしたかった」といわれる。

 先生のお話では、最近の日本人女性の睡眠時間はフランス人女性の半分しかないそうだ。女性の雇用機会が増え、家事・育児・介護をしながら男性と同等の仕事を期待されることが女性を追い詰めている。その変化に女性の体が追い付いていかない。多くの女性は、よほどのことがないと病院にいかずがんばってしまう。

出版の動機

 今回の本を出版しようと思ったのは、たくさんの女性を診ていて、女性がとても疲れていることを痛感したから。

 女性が働くことが普通になり、女性の人生の選択肢が増えたが、女性が従来してきたことは相変わらず女性の役目であることには変わりない。

 長年一人で何役も続けると身体に変調をきたす。顔で笑って精一杯笑顔をつくり、周囲には心配をかけないようにして、夜中に一人で泣いている女性が多い。

 肩こりや頭痛やめまい、体調不良になると気分も塞ぐ。時にはイライラして子供にあたってしまう。過食、アルコール・・・のケースをたくさん診てきた。

女性の多くは栄養不足

 女性に多い不定愁訴(原因不明の不快症状)の原因はホルモンのバランスの乱れや環境の変化等の他に栄養欠損であることがわかってきた。

 多くの女性が鉄不足だ。顔が青白くむくんでいたら鉄不足のケースが多い。性成熟期に月経があるため毎月、血液とともに大量の鉄を失っている。鉄不足により、酸素が全身に行き渡らず酸欠状態になる。これを落ち着かせるのは甘いお菓子やごはんやパン。糖質をとるとイライラや不安がおさまる。

 糖質を取りすぎるから、鉄だけでなくタンパク質やビタミンやミネラルといった大事な栄養素をとらない。そこから栄養不足になるという悪循環になっている。

 問題の一つである栄養状態が改善されると他の問題も解決されるという好循環がおこる。栄養は自分でも改善することができる。

鉄欠乏と低血糖

 体内の鉄の貯蔵分を知る指標がフェリチンだが、男性や閉経後の女性なら100mg/ml あるのが普通だが、当院に来る女性の多くが4とか3とか信じられないほど低い数値だ。

 さらに深刻なのは、鉄欠乏と機能性低血糖が同時におきている状態。低血糖は糖尿病の治療で起きるのだが、機能性低血糖とは糖尿病に関係なく、血糖値が低くなるだけでなく、不安定になる症状をいう。

 車の運転時に強烈な眠気を催すのは寝不足だけでなく機能性低血糖を疑った方がいい。一日に歩く歩数が一番少ないのは山梨県の女性(平成24年)といわれるほどの車社会。朝起きて菓子パンやチョコレート、甘い果物を食べて運転するのは危険なのだ。

 女性の鉄不足の原因に、肉やレバーをあまり食べないことがあげられる。女性には「肉は太る」という思い込みがあるようだ。肉からとるタンパク質は多くが身体を構成する骨、臓器、毛髪、血液等になるから太らない。

患者の話を聴く

当院でおこなった患者アンケートによると、医師の対応については「親切」、診察時間については「十分」との回答が多い。患者が心を開いて話すのをじっと聴こうとする先生の姿勢が表れている。

「自分の体にもっとやさしく
 なんだか疲れて、悲しく、虚しい女性たちへ」(武者 稚枝子 著・現代書林)

 日々の外来診療や講演会等でお話ししていることを、一冊の本にまとめました。生き辛さを感じている多くの方々に読んでいただけましたら嬉しいです。
  今、悩んでいる方も、その方の本来の笑顔を少しでも早く取り戻せますように!

書籍概要(目次)
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